応用行動分析学 その4 無誤学習
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応用行動分析学入門―障害児者のコミュニケーション行動の実現を目指す
- 作者: 山本淳一,加藤哲文,小林重雄
- 出版社/メーカー: 学苑社
- 発売日: 1997/08/01
- メディア: 単行本
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今までにも何度か引用しましたので、本のカバーを掲載させていただきました。この中の用語集からです。
無誤学習(errorless learning)
さまざまな行動やスキルを学習させる場合に、試行錯誤を繰り返して次第にターゲット行動を形成していく方法ではなく、誤反応を生起させないでターゲット行動をすみやかに形成していく方法のことである。その際、弁別刺激を徐々に変化させていったり、プロンプトを徐々に減らしてゆくなどの手続きを用いる。
弁別刺激(discriminative stimulus)
特定の行動を自発させるきっかけ(機会)となる刺激のこと。環境の側のさまざまな先行刺激のうち、特定の行動に対して効果をもつようになった刺激のことを言う。
無誤学習というのは、特別支援教育における基本的な考え方の一つですが、通常学級での指導常識?とはかなり違っています。通常学級では、失敗を気にしない意欲的な態度が好まれる傾向にあるといえますが、特別支援教育サイドでは、失敗させないことが基本です。一度失敗させたらもう二度と取り組んでくれない確立が高いからです。学習ターゲットは、先行指導。最初にしっかり教えて、そして様子を見ながらフェイド・アウトしていきます。自由にさせておいて、「なんでそんなことするの〜」「それはだめでしょ」「何やってんの〜〜〜」とならないように・・・